2 代謝・栄養・侵襲 用語ガイドライン

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和文表記

英文表記

略語 解 説 ・ 備 考
【な行】
内視鏡的胃瘻造設術 percutaneous endoscopic
  gastrostomy
PEG 内視鏡にて胃内腔を観察,位置を同定し,ここに向かって経皮的に腹壁を貫通させて,ガイドワイヤーを胃内に挿入,これに口から挿入した胃瘻チューブをつなぎ,胃壁,皮下,皮膚を通し体外に誘導,胃瘻を作成する方法.
ナチュラルキラー細胞 natural killer cell NK cell 生体防御,免疫監視をつかさどる細胞で抗原感作や主要組織適合性複合体(MHC)の関与なしにウィルスや腫瘍を非特異的に障害する細胞.NK細胞に感受性を有する 51 Crで標識された細胞とco‐cultureし,細胞障害により放出された 51 Crを測定することでNK活性を見ることができる.
日内変動 circadian variation,
 circadian rhythm
  24時間の周期をもつこと.
乳酸アシドーシス lactic acidosis   低酸素下では細胞内NAD を再生するためpyruvateがlactateに還元され,アシドーシスが生ずる.
尿中総窒素排泄 total urinary nitrogen TUN 伝統的なmicro‐Kjeldahl法およびその変法により測定される尿中の全窒素排泄をいう.Pyrochemiluminescence法などの新しい方法もある.外傷後,術後などの患者では,尿素以外の形で尿中に排泄される窒素量も無視できないため,尿中尿素排泄量(urinary urea nitrogen:UUN)で窒素出納(nitrogen balance)を測定すべきではないとの報告もある.
尿中尿素窒素排泄 urinary urea nitrogen UUN 尿中に排泄された尿素窒素量.
ヌクレオシド nucleoside   塩基(purine,pyrimidine)と五単糖(ribose,deoxyribose)から成る.
ヌクレオチド nucleotide   塩基(purine,pyrimidine),五単糖(ribose,deoxyribose)および燐酸から成る.
熱発生効果 thermogenic effect   消化吸収や静脈内への新しいエネルギー基質の流入によって引き起こされた代謝への刺激による余分なエネルギー消費.全エネルギー消費の5~10%にあたる.
熱量 energy   カロリーは熱量を示す単位.
熱量/N比     エネルギー/N比(可).
熱量計 calorimeter   直接熱量計では,全身の熱生産量を測定,間接熱量計では,酸素消費量と二酸化炭素産生量とから熱量を計算するもので,呼気を集めるDouglas bag法,Reverse Fick法,computed open circuit indirect calorimetryなどがある.
熱量測定法 calorimetry   直接熱量測定法(direct calorimetry)と間接熱量測定法(indirect calorimetry)とがある.直接熱量測定法は,全身を大型の測定装置の中に入れて,身体からの熱の放散と吸収とを直接測定する方法である.間接熱量測定法は,呼気ガス分析から酸素消費量と二酸化炭素産生量,さらに安静時エネルギー消費量などを得る方法である.
粘膜バリアー mucosal barrier   腸管,肺,尿路系など粘膜上皮組織の正常形態の維持,粘液の分泌,分泌性IgA(secretory IgA:s‐IgA)の分泌,胃酸による殺菌,気道粘膜上皮の繊毛による細菌や異物,炎症産物の排除などが,粘膜バリアーを形成し,微生物およびその産物の体内への侵入を防いでいる.
粘膜免疫 mucosal immunity   胃腸管,呼吸器系,泌尿生殖器系の粘膜面に存在する免疫機構をいう.
ノーザン解析 Northern blot analysis   抽出したmRNAをゲル上で分離し膜に移し(transfer),標識されたDNA(RNA)プローベを用いhybridizationし標的とする物質のmRNAを解析する方法.